ベージュのカーテンを左右に分け、それぞれタッセルで束ねると、私は静かに窓を開いた。さあ、と頬を撫でる、ひんやりとした潮風。  朝の気分に似つかわしくなく、空はどんよりと曇っている。 「いい天気ですね」  サニーサイドエ ...

黒猫雑貨店 第三幕 追憶夢見草 1. 憂鬱な日