父じゃない

以前、「おとうさん」「おかあさん」という単語を覚えたての息子が、私の作ったクラミノちゃんマウスパッドを差して「おとうさんとおかあさん!」と言い放ち、私が「やめれえええええ!!!!」と頭を抱え転がり回った件については、どこかに書いたような気がする。

あれから、およそ半年が経った。

マイクラ、シム4、リムワ等、いろいろなゲームをやっているのに、未だに何故かつな天にしか興味を示さない――それも、やたら食いついて横からガン見してくる息子が、最近はゲーム画面を指差して「おとうさん!おかあさん!(僕)ちゃん!(妹)ちゃん!」とか宣い始めた。

やあーーーめえーーーれえええーーーー!!!!

己が、ゲーム画面内の幸せ家族を眺めて妄想しながらニヤニヤしてるキモい三十路ババアだという現実を突きつけられる。
君の本当の父が、後ろで聞こえないフリをしているよ……。
いたたまれない。
そろそろ「君の親父はこんなイケメンじゃねえよ」と言ってやるべきだろうか。
いや、そのまま自分の心にブーメランが刺さるからやめておこう。
息子よ、早く気付いてくれ。

それ、君の家族じゃねえから。