世界街角散歩(全文)

つな天の「世界街角散歩」全文です。
著作権的にグレーなのは承知ですが、攻略情報として公開しておきます。

シルクロードの国 その1
今日から始まりました「世界街角散歩」。私が案内役のライラです。
この番組では世界の国々を散歩気分で紹介していきます……という事で、今回はシルクロードの国に来ています。
さて、今、町の大通りを歩いていますがどこへ行きましょうか……?道の左右にはいろんな店が並んでます。
あっ、そうそう……その国の生活を知るには市場へ行けと言いますから、市場へ行ってみましょう。
……市場はどこだ……市場はどこだ……?あっ、なんかそんな雰囲気の入り口がありますよ~……行ってみましょう!
入り口は狭いんですが、中は意外と広そうです。まずはお野菜が並んでますね。
……う~ん、どれも新鮮でおいしそうです。珍しい野菜もありますね~。巨大な野菜もあります……。
「おう、ねえちゃん!なんか買っていかんかね……?安くしとくよ!」
さっそく、声をかけられました。威勢がいいですね。じゃあ、ちょっと聞いてみます。
――ねえ、この大きなカボチャはいくらですか?
「……ねえちゃん、アホか!これはイクラじゃねえよ。カボチャだよ」
ちょっとやっかいな人みたいなので逆らわずに次の店へ行きましょう。
次は……フルーツが並んでますね……。マンゴー、パパイヤ、バナナ、ジャックフルーツ、スターフルーツ……。
甘酸っぱい、いい匂いがしてます……うっ!!……なんかすごい匂いが……!
うわっ!ドリアンの山です。それも試食用に切ってあります!!
「おい、、おねえちゃん!食べていかんかね……新鮮なドリアンだよ!……どうしたね、顔が真っ赤だぞ……」
…………………………………………。
ふ~~~~っ、息を止めてドリアンの山をやり過ごしました。……わたし、苦手なんです、あの匂い。
大変失礼いたしました。では、気を取り直して次のお店へ……。あっ、次は魚屋さん……でしょう……。
バケツやイケスに生きた魚がたくさん泳いでいます。まるで水族館ですね。
あっ、ウナギがいますよ……こちらはエイですね、サメもいます。タイやヒラメ……カツオにマグロ……。
「ねえちゃん、魚好きか?生きのいい魚好きか?」
――おじさん、この生きている魚はちゃんとさばいてくれるの?
「……ん、さばいてくれるの?……ってこの魚は生きたまま買っていくんだ。どうして殺さなきゃなんないの?」
――こんな大きな魚、生きたままじゃ料理できないじゃないですか……。
「……料理????ねえちゃん、アホか!これは家で飼うんじゃ」
「観賞魚って知らんかね?魚飼って、見て楽しむんだ」
……また、アホって言われました。でも、市場に観賞魚なんて……まあ、この辺がお国柄でしょうか……。
では、今回はこの辺で……。次回も引き続きシルクロードの国をご紹介いたします。
……じゃあね、バイバ~イ。

シルクロードの国 その2
ハーイ、「世界街角散歩」の時間で~す。私が案内役のライラです。今日は前回の続きでシルクロードの国。
そう、前回は市場の中を紹介してましたね。今回もその続きを紹介していきましょう。
魚屋さん……いや、観賞魚屋さんの次は……ん、かわいい小鳥がたくさんいます。
……そうか、この辺りはペット売り場じゃないでしょうか……。
「おう、そこのあんた!買って行きなさい」
……なんか、エラそうなおっさんが声をかけてきました。ちょっとお話を聞いてみましょう。
――かわいい小鳥がたくさんいますね。ここはペット屋さんですか?
「あんた、アホか!……このバチ当たりが!!この鳥は逃がすんじゃ」
――はあ……逃がす?!わざわざ買って逃がすんですか?
「功徳じゃ。生き物を逃がして功徳を得るのじゃ。さあ、買っていきなさい」
――はい、わかりました。では、1羽ください。
さあ、ではこの小鳥を逃がしてやりましょう。これでわたしも功徳を積んだ事になります。
それ~!逃がしてあげたわよ~。…………!!
こら~~~っ!捕まえちゃダメ!!私の鳥なんだから……。
まあ、何という事でしょう……!私が店で買った鳥を逃がしてやると店の後ろからアミを持った子供が現れて……。
その鳥を捕まえてしまいました。そして……小鳥屋のオヤジに渡してます。
……何が功徳なんでしょう……。あのオヤジは絶対地獄に落ちますよ。
さて、気を取り直して……それはそうと、またアホと言われてしまいました。
この国ではわたしはアホなんでしょうか?……特にアホな質問をしているとは思えないんですが……。
さてと……ん……なんか、店の様子が変わってきましたよ。……甘くて、いい匂い……!!
お待たせしました!!お菓子屋さんです!スイーツのお店で~す!
わたし、甘いものには目がないんです。テンション、バリバリに上がってます。と言うのも……。
ここから先どこまでもお菓子のお店が続いているのです。見渡す限りスイーツです。
……こちらはチョコレートのお店、こっちはケーキのお店、それにクッキー、バームクーヘン、マカロン……。
世界中のお菓子が並んでます。わたし、もうリポートどころではありませんわ。
「おう、お姉ちゃん!甘いもん好きか?」
好き好き……甘いもん大好き!!わたしはアホです。甘いもん好きなアホで~す。
では、今日はこの辺で……。

山小屋の国 その1
はい、「世界街角散歩」の時間がやってきました。今日は山小屋の国を紹介致します。
この国の案内役は私、リーラです。宜しくお願い致します。
さて、山小屋の国というと高原、牧畜、お花畑……そんなイメージがありますよね~。
では、まずそんな景色に囲まれた小さな山小屋を訪ねてみたいと思います。実はもう近くまで来ているんですよ。
ここはすでに標高3000メートルを超えているのです。周りには雪をいただく山脈が続いています。
さあ、小屋が見えてきました。一面のお花畑の中に建つ小さな丸太造りの山小屋です。
ウシもヒツジもいるようです。小さな女の子が遊んでいます。みんなよく景色に溶け込んでおります。
さあ、では小屋の方へ行ってみましょう。お花畑の中を歩いて行きますと……かわいい女の子……ゲームをやってます。
――あなたはここに住んでるの?
「うん、おじいちゃんと一緒にあの小屋に住んでるの。お姉ちゃん、遊びに来たの?」
――ええ、そうよ。そして、この辺を紹介してるの。よかったら、案内してくれるかな……?」
「……う~ん、今はダメ。『牧場物語』やってるから……。小屋へ行ったらおじちゃんがいるわ」
――あっ、そう……はい、じゃあ行ってみます。ありがとう。後でまたお話聞かせてね。
「………………」
……じゃあ、小屋の方へ行きましょう。
近くで見るとけっこう大きな小屋です。……あっ、おじいさんが出てきました。白いヒゲの優しそうなおじさんです。
「やあ、お客さんかね?」
――はい、「世界街角散歩」と言う番組でこの辺を紹介しているんです。小屋を見せてもらってもいいですか?
「どうぞどうぞ、ゆっくり見て行ってください。……と言っても何もありゃせんが……」
では、小屋の中に入れてもらいましょう。……中はけっこう広いです。きれいに整理された部屋ですね。
……でも、テレビやパソコン……以外に設備は近代的です。こちらのドアは?
「そこはバスルームじゃよ。別に見てもかまわんが……普通じゃ。あんたたちの生活と変わらんと思うよ」
――確かに、全自動洗濯機もありますね。でも、電気はどこから来てるんですか?……自家発電ですか?
「いや、送電線は地下に埋まっとるんじゃ。テレビのケーブルも地下から来ておるよ」
――なるほど、近頃は牧場生活も変わったんですね。
「だれも牧場などしておらんよ。うちはサラリーマン家庭じゃ。あの子の両親が働いておるんじゃよ」
――えっ……じゃ、おじいさんはここで何を?
「ここの管理をしておる。……山小屋の国の観光事業じゃよ。ここの景観をまもっとるんじゃ。
……まあ、公務員という事かのう。ウシもヒツジもペットのようなもんじゃ。丸太小屋もメンテナンスが大変でのう」
……なんか、ちょっとイメージが崩れてきましたので、今日はこの辺で終わりたいと思います。
では、また次回をお楽しみに……。

山小屋の国 その2
はい、「世界街角散歩」の時間がやってきました。今日も山小屋の国の紹介を続けます。
案内役は私、リーラです。宜しくお願い致します。
さて、いま山小屋の中にいるのですがかなり最初のイメージと違ってきております。
私たちがこの国に描いてきたイメージは現在、国の政策で保護されているものらしいのです。
実際には最新テクノロジーが入ってきており、生活そのものは私たちの日常と変わりないのです。
「いい所へ案内しようかのう?きっとびっくりするじゃろう」
――えっ、どこですか?ぜひ案内してください。この国の新名所として紹介しますよ。
「じゃあ、行きましょう」
さあ、これからいい所へ案内してもらう事になったんですが……どのへんなんでしょう?
丘の下にはいくつか似たような山小屋がありますが……どうやらその中の一つを目指しているようです。
「さあ、ここじゃよ。この小屋の中じゃ」
やっぱりそうでした。同じような山小屋ですが……中は……!おや、エレベーターです!
地下に降りていきます。まさか、山小屋の中にエレベーターがあるとは……。
「着いたようじゃの。さあ、行きましょう」
エレベーターを降りると廊下が続いています。そして……階段を降りて……!!
駅です!……地下鉄の駅に出てきました!他にも何人かの人が電車を待っているようです。
あっ、電車が来ました。
「さあ、乗りましょう」
――この電車はどこへ行くんですか?
「山の中心部にあたる所じゃよ。まあ、ちょっとした町じゃ。……ほら、もうすぐ着くよ」
わっ、すごい駅に着きました!視界が広がって大きな吹き抜けのドームのようなところです。
周りにはいろんなお店があってその間を広い道が何本も放射線状に延びています。
「……どうじゃね、おどろいたかね?ここが山小屋の国の中心部じゃ。生活に必要なものはすべてここにある。
役所や主な会社などもここから道でつながっておるんじゃ。しかし、作っとる物は昔と一緒じゃよ。
乳製品や作物、繊維などは今もこの国の中心産業じゃが……ただ、動かしているのはハイテクノロジーじゃ」
……すばらしい!!生活水準は上がっているのに昔ながらの景観を残しているんですね。
……でも……なんか引っかかるものが……まあ、深く考えずに、せっかくですから買物でもしましょうか……。
……という事で、山小屋の国の紹介はこの辺でおしまいにしましょう。

サクラの国 その1
さあ、「世界街角散歩」の時間がやってきました
今日は私、ルーラがサクラの国を紹介します。お楽しみに……。
現在、私がおりますのあ超高層ビルが立ち並ぶこの国の中心街です。今は朝のラッシュ時で、ものすごい人です。
わぁーっ、押さないでください!ちょ、ちょっと……押さないでってば!押すなって言っとるやろ、コラッ!
……あっ、失礼しました。つい、はしたない言葉が出てしまいました。……それにしても、すごい人の波です。
みなさん、地下鉄の方へ向かっているようですが……。私もなんとなくそちらへ向かっています。
しかし、このまま地下鉄に乗せられて知らない街に連れて行かれると困りますのでここはなんとしても流れに逆らって……。
……人の波をかき分けかき分け……ふ~っ、なんとか細い横道に逃げ込めました。……ほ~、一筋入るとやけに静かですね。
大通りのさわがしさがうそのようです。街並みも大きなビルは無くなり、普通の民家が並んでいます。
では、少しこの辺を散歩しましょう。……なかなかいい感じの町です。下町って言うんでしょうか……。
歩いてる人もどこかのんびりしてるように見えます。
あっ、魚屋さんがあります。ちょっとのぞいてみましょう。――あの~……。
「へい、……らっしゃい!なにしましょ?……らっしゃい!!」
ねじりはち巻きのおじさんが出てきました。さすがに威勢がいいですね。
「お姉さん、今日はイワシがいいよ!どうでぇ、ピチピチしてっだろ!さあ、買っちくんねぇ!」
――あ、いえ……ちょっとこの辺の町を紹介しているんです。……良い街並みですね。
「あったりめぇよ~!この辺は昔とちっとも変んねえんだ。だから人間も古い奴ばかりさ……へへっ。
町は古いが魚は新しいよ……な~んちゃってね。さあ、買っちくんねぇ!」
ちょっとめんどくさそうな人なので先へ行くことにしましょう。――おじさん、どうも……。
「なんでぇ、ひやかしかい!今日は朝からついてねえや……」
……私はマイクを持って話してるんです。横ではカメラマンがカメラを回しているんですよ。
どう見ても魚を買いに来たお客じゃないですよね。……さて、もう少しブラブラ歩きましょう。
なんか、向こうの方が少しにぎやかになって来ましたよ。どんどん行ってみましょう。
……向こうの方で人だかりが見えてきましたが、そろそろお時間です。この続きはまた次回に……。
では、さようなら。

サクラの国 その2
さあ、「世界街角散歩」の時間がやってきました。
今日は前回に続きサクラの国を紹介します。案内役は私、ルーラです。
さて、前方に見える人だかりはいったいなんでしょう?……ん、人だかりがこちらへ向かってきます!
人だかりの中心にキラキラ光るものが見えますが……揺れてます……揺れながらこちらへ近づいてきます!
「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……」
……おみこし……って言うものです。私、調べてきました。あれはおみこしです。
神社のお祭りなどで担ぎ出される神様の入った家のようなものだそうです。それがこちらへ押し寄せてきております!
「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……」
「おう、じゃまだ、じゃまだい!!ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……」
……危うく巻き込まれそうになりました。それにしても威勢のいい人たちです。あれはフンドシって言うんですかね……。
それにおそろいの……そう、ハッピです。……なんか非常にゆかいな名前の服ですね。そんな格好の一団が通って行きました。
おみこしの後からちょっとイキな浴衣姿の女性が歩いてきましたので、話を聞いてみましょう。
――ちょっと、お姉さん、イキですね……。
「あたしゃ、カエリだよ」
――いや、そういう意味じゃなくて……。
「分かってるわよ。ちょっとからかっただけさ。……で、何のようだい?」
――今日はお祭りなんですか?
「決まってんじゃないか!八幡様のお祭りだよ。これからまたみこしが来るよ!」
あら、ホントにおみこしが来たようです。今度は先ほどより大人数です。……道幅いっぱいに人が群がってます。
人の塊がこちらに向かってきます。……あれ、さっきのイキなお姉さん、どっか行っちゃった……。
わ~、みこしがくる~~~~!もう、よけられません……。……巻き込まれそうです!!
よーし、こうなったら、一緒にみこしを……うりゃぁぁ~!ワッショイ、ワッショイ!
「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……」
「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……」
……もう抜けられませ~ん!!では、今日はこの辺で……さようなら~。

コムギの国 その1
は~い、「世界街角散歩」の時間ですよ~。今日は私、レイラの案内でコムギの国を紹介します。
コムギの国と言うだけあって、……見てください、ここは一面の麦畑です。見渡す限り麦畑が広がっています。
……地平線から地平線まで、本当に見渡す限りです。……誰もいませn……家もありません。
いきなりですが、我々は大変なところに置き去りにされてしまいました。我々を下した車は遥か地平線の彼方です。
……この国の広大さをお伝えしたいと広報の方にお話ししたところ、このような状態になってしまいました。
この国の広大さは伝わりましたでしょうか?私には十分伝わりましたので、そろそろどこか人のいる所へ移動したいと思います。
……と言っても、予算の関係でヘリは呼べませんので、さっきの車に戻ってきてもらいましょう。
何時間かかるか分かりませんがそれしか方法がありませんので、その間、麦畑をさまよってみます。
……しかし、迷子になりそうなのでやっぱり道路で待つことにします。……ん、あの土煙は……?!
ブロローン、ブロロローン……ブロロンブロロン……。
「よう、あんたたち、こんなとこで何やってんだ?」
あっ、大型バイクのライダーたちが降りてきました。ひょっとしたら乗せてもらえるかも……。
――あの~、町まで乗せてくれませんか?
「…………ま、いいか。次の町で一杯おごってくれるんなら……?」
――ええ、それくらいならお安いご用です。
「オーケー、じゃあ乗りなよ。……オレはエリック、よろしくな。さあ、行こうか!」
……なんかおもしろい展開になって来ました。「世界街角散歩」がロードムービーになりそうです。
それにしてもこんな広い所をバイクで飛ばすのはきもちいいですね~。……あれ、今すれ違った車は……。
まあ、深く考えないようにしましょう。我々の旅は出たとこ勝負ですから……。……ん、いつからそんな番組になったのかな?
そうこうしているうちに前方に何か建物が見えてきました。どうやら町のようです。
ブロローン、ブロロローン……ブロロンブロロン……。
「さあ、着いたぜ」
――ありがとうございました。で、これから……。あっ、酒場へ入って行っちゃった。
まあ、約束だからしょうがないか……。お付き合いしましょう。ついでに酒場も紹介しますね。
カウンターだけの狭い店ですが日用雑貨なんかも売ってるんですね。カウンターの中にはおじいさんが1人。
さっきのライダーはカウンターに座ってもう何か飲んでます。他に客はいないようです。
さて、これから何が起こるのか……?それは次回のお楽しみ。今日はこの辺で……じゃあね~。

コムギの国 その2
は~い、「世界街角散歩」の時間ですよ~。今回も私、レイラの案内でコムギの国を紹介します。
さて、酒場に入ったライダーのエリックたちですが、人のおごりだと思って何か白い液体をガブガブ飲んでます。
「あんたも座って、一杯やりなよ」
そう言えばのどがカラカラでした。じゃあ、ちょっと一杯、と言いたいんですが……何を飲もうかな……仕事中ですので……。
「彼女にも同じものを……」
あらら、カウンターに座ったら、エリックが勝手に注文しちゃいました。……一体あの白い飲み物は?
ゴクッ……!……ミルク?! ……なんとライダーたちはミルクを飲んでいたんです。
――あの~、いつもミルク飲んでるんですか?
「今は運転中だ。飲酒運転はダメだろう……。それにミルクは体にいい」
まあ、なんと真面目で健康的なライダーさんたちなんでしょう!ちょっと感動しちゃいました。
……と同時に、ちょっと気が抜けちゃいました。特に面白い展開にはならないようです。
では、ミルクでかわきをいやした後は、ちょっとこの町を散歩してみましょう。そう、これが本来の番組なんです。
さて、酒場の前の道がどうやらこの町のメインストリートのようですね。左右にいろんなお店があります。
……えーと、本屋さん、床屋さん、服屋さん、レストラン……!!そう言えばお腹が減ってました。
レストランで何か食べましょう!何かおいしそうなものは……。
……誰もいませんが……とりあえず、すわって店員さんが来るのを待ちます。
…………………………………………………………あっ、おじさんが来た!
料理の乗ったお皿を持ってますが…………えっ、テーブルに置いていきました!まだ、注文してないのに……。
――あの~、まだ注文してませんが……?
「あんた、腹減ってんだべ?……ここはレストランだから来た人に食いもんだすの当たり前」
――だから、何を食べるかまだ決めてないんですが……?
「……???食べるもの、これしkないべ。選択の余地なしだべ」
どうやら、メニューはこの料理しか無いようですので、ここは素直に食べた方がよさそうです。
豆の煮ものとパンです……固いパンです。豆はチリビーンズでしょう。……うん、味は悪くないです。
…………ふ~っ、おいしかった。さて、お腹もふくれたし町の紹介を続けますか……。
「……お金、置いて行くべ」
えっ!スタッフがちゃんと…………なに……お金がない!!
……!!私も財布がないわ!……ひょっとしてライダーたち?!
真面目で健康的だって思ったのに盗人だったのね……信じられない!……でも、もういないに決まってるわね……。
……どうしましょう?この辺じゃ、銀行もなさそうだし……。
「警察行くべ!」
――いや、ちょっと待ってください。働きます、ここで働きますからかんべんしてください。
……という訳で食事代が稼げるまでこの店で働くことになりました。
街角散歩どころではありませんのでこのへんで失礼します。

バラの国 その1
さあ始まりました「世界街角散歩」の時間。今回はお待ちかね、バラの国を紹介します。案内役は私、ローラでお送りします。
まず、バラの国と言うと皆さんは何を想像されます?
古い街並み、オシャレできれいなお店、美しい自然の中を流れる運河、花が咲き乱れる広大な庭園……。
そう……それらすべてがこの国のイメージなんですが、この番組は街角散歩ですのでまずは古い街並みをご紹介しましょう。
……今、私が立っているのは旧市街地の外れで、ここから西へ行くと城門がありその外が新しい商業地区です。
逆に東の道を行くと有名な寺院があります。北は山が迫っており、南には迷路のような市街地が広がっています。
まずはその迷路へ踏み込んでみたいと思います。……狭い道に人があふれているようです。
まず最初に目に入るのは……パン屋さんです。おいしそうなパンがたくさん並んでます。お腹も減ってるので1つ買って行きます。
――何かおすすめのパンはありますか?
「いらっしゃい!今日のおすすめは……今日のおすすめは……今日は……おすすめは…………」
――あの~、おすすめが無かったら何でもいいです。あっ、そこのクロワッサン1つ下さい。
「そうそう、クロワッサン……これおすすめです。どうもありがとうございます」
……なんか信用できない店員さんでしたがパンはおいしそうです。さっそくいただきま~す。
う~ん、さすが本場ですね、おいしいです。……さて、次のお店は……!なんか、かわいいお店が見えてきました。
あっ、おもちゃ屋さんです!ウィンドウにはかわいいお人形がたくさん並んでます。
ちょっと入ってみましょう。……おもちゃ屋さんへ入るときってなんかワクワクしますよね~。
「イラッシャイマセ……イラッシャイマセ。……ヨウコソ……オモチャノクニヘ……」
わっ、……木の人形だと思っていたのが二足歩行のロボットでした。……う~ん、よくできてますね~。
……ん……ん……!…………あれ……なに……!!
「そんなに見ちゃダメです」
わわっ!人間です……このロボット……人間です!!い、いや……この人、人間……いや……。
「そんなにパニくらなくても大丈夫です。私はこの店の主人です。……どうです、よくできてるでしょう?」
……あ~びっくりした……。確かによくできてます。ロボットとまちがえる所でした。
でも、それなら無精ヒゲはそった方がいいですよ。かなり不気味ですから……。
「そうなんですが、最近お客さんが多くて忙しかったもんでね。ついついヒゲをそるの忘れてました。
ロボットにヒゲが生えてたらそりゃ気味悪いですよね、ハッハッハッ……」
「こらっ!またそんなことして遊んでる!!ちゃんと仕事しなさい!」
あらら……また新たな展開!奥から髭のおじさんが出てきた!
……この続きは次回、お楽しみに!

バラの国 その2
さて、「世界街角散歩」の時間ですが、今回はバラの国の続きを前回同様ローラがお送りします。
……おもちゃ屋さんの主人が人形に変装していた、ようなのですが、また、新たな人物が登場しそうです。
「いや~、おどかしてすいません。イタズラ好きなもんでね……。……こら、あっちへ行ってなさい」
――あの~、あなたは?
「あっ、申し遅れました。私はこのおもちゃ屋の主人、クレオです。……どうぞよろしく」
――えっ、あなたがご主人?じゃあ、この人は?
「これは私が作った人形でしてな……いたずら好きで困っております。すぐ、お客さんをおどかして……」
――い、いや、これは……この人はどう見ても人間ですよ!よく見てください……無精ヒゲが……。
「……そう、よくできておるでしょう。どこから見ても人間なんですが実は私が作った人形なんです」
――いや、それは信じられませんよ。……だって、この顔…………!?
「こらこら、またわしのまねをしとるな!……ホントにしょうのないヤツらじゃ。いやぁ、おどろかせて申し訳ない」
わわわっ!!またヒゲのじいさんがでてきた!……で、またきっとここのご主人なんですよ~。
「こいつは私が作った人形でしてな……いたずら好きで困っております。すぐ、お客さんをおどろかせて……」
……なんだか頭が変になりそうです。このお店はこれくらいにして次の店へ行きましょう……。
「あっ、もうおかえりですか?」
「もう、おかえりですか?」
「おかえりですか?」
……3人とも人間なんですよ。きっと主人の兄弟が集まっていたずらしてるんです。
でも、よくできたロボットだと考えた方がすっきりしますよね。
もし、3人とも人間で、しかもいたずらしてるんじゃないとしたら…………すごく不気味ですものね~。
さて、気を取り直して、次の店へ行きましょう。……ちょっとノドがかわいてきましたね。
ちょうどカフェが見えてきました。おしゃれなお店です。入ってみましょう。
「いらっしゃいませ、どうぞこちらへ……」
マスターがカウンター席をすすめてる……。……ん、かなりのイケメンマスターです。カウンターにすわります。
「何にいたしましょう?」
――ノドがかわいてるんですが何か冷たいものでも……。
「……少々お待ちを……」
口数は少ないけど、目はじっと私の方を見てるいるわ。……なんて情熱的な目なんでしょう……。
「……お待ちどおさま……」
ああ~、まだ見てる~。あんな目で見られたら……。今日はもうおしまいにします。
じゃあ、さようなら……。

トロピカルの国 その1
ハーイ、「世界街角散歩」のじかんで~す。私が案内役のライラです。みなさん、覚えてくれてますか~?
あのシルクロードの国でさんざんアホ呼ばわりされたライラです。私、アホじゃありませんからね。
今回はトロピカルの国をちゃんとご紹介します。ではさっそく参りましょう。
今、私が歩いているのはリゾート地区の海岸通りです。
左手には海が広がり、道路の右側には高級ホテルが立ち並んでいます。そして、しばらく行くと……。
ダウンタウンの方へと続くわけですが……そろそろ道の両側に土産物屋さんが見えてきました。
さすがは高級リゾート地ですねぇ~。世界の有名ブランドのお店なんかもありそうです。
……ん、アイスクリームの屋台が出てます。さすがはトロピカルの国、カラフルな色のアイスがたくさんそろってます。
――ねえ、青いのと黄色いのください。……ちなみにそれって何の味かしら?
「……ミントとバナナ」
店員さんの愛想はよくありませんでしたがアイスの味は最高です!さて、どこかおもしろいお店は……。
……あっ、民族衣装のお店がありますね。おもしろそうなので行ってみましょう。ネイティブの人がやってるお店です。
――こんにちは、ちょっと見せてください。なかなか、おもしろい服ですが、この国の民族衣装ですか?
「はい、この国に古くから伝わる民俗衣装……あなたにはこの赤いのが似合いますね」
――あら、そうかしら……。ちょっとハデなような気がするけど……こっちの青いのはどうかしら?
「青いのは似合わない。あなたには赤いのが似合います。あなたとってもスタイルいいです。
スタイルいい人は赤いのが似合います。あなた、この服着て歩いてたらみんな振り返ります」
――あららら、ほんと?じゃあ、買っちゃおうかしら……。
「この服、他では売ってません。全部手作り、オリジナル品です。ここで買うのはいい判断です」
――じゃあ、買いま~す。
「はい、お買い上げ!ありがとうございます。せっかくですから、ここで着替えては?」
――えっ……そうね、これ着てレポートしたらテンション上がりそうね。じゃあ、そうするわ。
……という訳で、一着買っちゃいました。真っ赤なきれを一枚巻いただけのかなり派手な服です。
着替えてから気付いたのですが背中ががら開きなのです。確かにみんな振り返ります。
……なんか、うまく乗せられたみたいですが今更気づいても遅いですよね。私っていつもそうなんです……。
さて、気を取り直して……そうだ!海でも行きましょうか……。
エメラルドグリーンの海を見たら気分もさわやかになるでしょう。
 
 
トロピカルの国 その2
ハーイ、「世界街角散歩」の時間で~す。私が案内役のライラです。
今回も引き続きトロピカルの国からお送りしま~す。……で、海へやってきました。
白い砂浜が何キロも続くすばらしいビーチです。ここなら私の服も目立たないですね。
では、ちょっと水着姿のカップルにインタビューしてみましょう。……観光客っぽいですが……。
――ちょっといいですか?今日はお二人でバカンスですか?
「そう、今、デートの真っ最中。……で、なんか用?」
――へぇ~、デートですか……いいですね~。彼女とはもう長いんですか?
「今朝会ったばっか。……で、なんか用?」
――あ、そうですか。じゃあ、初デートって訳ですね?
「……ワケわかんねぇ……。……で、なんか用?」
――い、いえ、特に用はありませんからこれで失礼します。
おジャマだったみたいですね……。……よく見ると周りはみんなカップル!ひとりで歩いてるのは私だけみたいです。
おもしろくないので、港の方へ行ってみましょう。船がたくさん見えてます。
「ネエチャン!クルーズ……どう?」
ん、なんかいきなり高級リゾート地に似合わない言葉が飛んできましたが……ここは港の船着き場です。
「ネエチャン、どこ見てんの!こっちこっち……桟橋の方よ。白い船の上……」
……白い船って……あ、あそこの船の上で小さいおっさんが手を振ってます。きっと、あれです。
――こんにちは~、おじさんの船ですか?
「ああ、オレの船だ。ちょっとのってみんかね?」
――はい、じゃあちょっと乗せてもらいま~す。
おもしろそうなので、ちょっと船の中を見てみたいと思います。……よく見ると小さなおんぼろ船ですが……。
「せっかくだから、港一周クルーズ……大丈夫、港の中は揺れないから……。じゃあ、出航~」
い、いや、ちょっと……。桟橋を離れていく……。まあ、おもしろそうだから、いっか……。
「せっかくだから、ちょっと沖出てみるか?……なに、今日は波がないから大丈夫。海の上は気持ちいいよ~!」
……なんか、この船で沖に出るのは不安ですがもうすでに遅いようです。船はどんどん沖に向かってます。
……ん、なんか雲行きが怪しくなって……!雨が降って来ました!波も高くなってきました!
おじさん引き返しましょう。このままじゃ、ヤバいですよ。嵐が来そうです!
「…………大変……大変…………。舵が壊れた!もう、戻れない……」
な、なにーっ!!じゃあ、どうすんのよ!?船はどんどん沖に流されてるわよ!!
「……わしゃ、船乗りじゃ。海で死ねれば本望じゃ!」
ア、アホなこと、言わないでください!私はどうなるんですか!!
「……運が良ければ、どこかに漂着する。祈るしかない……」
…………と、いう訳で、みなさんともお別れです……ありがとうございました。

氷の国 その1
はい、「世界街角散歩」の時間がやってきました。今日は氷の国を紹介致します。この国の案内役は私、リーラです。宜しくお願い致します。
さて、氷の国ですが……寒いです。とにかく寒くてたまりませんのでどこか入りたいと思いますが……。
……この辺りは民家しかないようです。道にも人影はありません。とりあえず民家を訪ねてみましょう。
――こんにちわ~。すいませ~ん、ちょっと入れてもらえませんか?
「ほ~い、ちょっと待ってろ。今、開けるから……」
ああ、良かったです。中に入れてもらえそうです。とにかく温まらないと……。
「はい、どうぞお入り。……んで、何かご用か?」
――ちょっと寒かったもんで……い、いえ、実は「世界街角散歩」と言う番組でこの国を紹介しているんですが……。
「ああ、旅番組ね。こんな遠いところまでご苦労さん。んで、何を紹介するね?」
――街角散歩ですから、おもしろいお店や施設なんかがあれば紹介したいんですが……どこかごぞんじでしょうか?
「……店っつっても、雑貨屋が一軒あるだけで、施設なんてなんもない……そう言えば研究所があったけな……。」
――研究所……ですか?
「おう、海洋生物研究所ってのが最近できたんだな。そこへ行ったらどう?」
何もないのなら仕方ないのでそこへ行くことにしましょう。研究所内なら温かいでしょうから……。
「研究所行くなら、送って行ってやるが……どうする?」
――あっ、ぜひお願い申します。
送ってもらえるなら、ラッキーです。何しろ寒いですから……!?……ト、トナカイ……そり……!!
「さあ、乗った乗った!研究所までひとっ走り!」
……無事にたどり着けるかどうか……きっと、研究所に着くころには冷凍人間になってます……。
「さあ、しゅっぱ~っつ!」
ひえぇぇぇ~~~~!!
顔が凍る……痛い……死ぬ~~~!!
……………………………………………………ふうぅ~。
何とか海洋生物研究所に着いたみたいです。トナカイさんありがとう。おじさんもありがとう。
では、さっそく中に入ってお話を聞きたいと思います。広報担当の方がいればいいのですが……。
「はい、いらっしゃい。見学の方ですか?私がご案内します」
まるで連絡ができていたみたいにタイミングよく案内係の方が出てこられました。
「私はこの研究所の所長、イゴールです。ここには私しかおりませんので私が案内します」
――あっ、そうですか。じゃあ、よろしくお願いします。

氷の国 その2
はい、「世界街角散歩」の時間がやってきました。今日は氷の国の続きをお送りします。
案内役は引き続き私、リーラです。宜しくお願い致します。
それでは海洋生物研究所の紹介です。研究所の所長自ら案内してくれるそうです。期待しましょうね。
「それじゃ、まずこの国の海洋生物を紹介しましょう」
――お願いします。……研究所の中に飼育施設があるんですか?
「いや、そんなものはありません。研究の中心はフィールドワークです。実際の生態を見に行くのです」
――見に行くって……外へですか?この寒いのにまた外へ出るんですか?……今度こそ死んでしまいますよ。
「大丈夫、すぐになれます。とっておきのダウンコートもお貸しします。これを着てれば温かいです」
――ありがとうございます。ダウンコートはすっごく暖かいです。助かりました。
「では、参りましょう。まずはこのすぐ先の岬まで行きましょう。セイウチが見られます」
野生のセイウチが見られるそうです。楽しみですね。私も初めてです。
……と、言っているうちに岬につきました。意外と早かったですね……!!わっ、すぐ下の海岸にセイウチが……!
「どうです、すごいでしょう!ここの海岸はセイウチのハーレムなんです。数百頭はいると思います」
本当にすごいです。寒さをこらえて来たかいがありました。……これからも期待できそうです。
「さて、次はホエールウォッチングです。この辺にはこの季節、クジラがたくさん集まってくるのです」
へぇーっ、クジラも見たいです。……でも、まさか……!?
「さあ、行きましょう。この下にボートが留めてありますからすぐに行けます」
や、やっぱり……ボート……この寒い海に……絶対死んでしまいます。ここは拒否するべきでしょう。
先週も1人行方不明になってますからね。クジラよりも命が大切です。
――あの~、私、ボートは苦手なんです。できたら、岸から見たいんですが……そういう訳にはいきませんか?
「……そうですか、岸から見るならちょっと遠いですが、トナカイでなら2日で行けます……どうですか?」
――やっぱり死んでしまいます。……クジラは諦めます。何か他の生物は見られませんか?
「シロクマはどうですか?すぐに見られますよ」
――えっ、そうなんですか?!シロクマ見たいです!
「……じゃあ、静かに後ろを振り返ってください。そして、一目散に研究所へ逃げてください。
……えっ、後ろって……もしかして……ひえぇぇぇ~~~!!ちょっと待ってよ~、おいて行かないで~!
とりあえず、今回はこれでおしまいで~す!
ガオォォォ~~!!